TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)のレビューやリプレイ
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GM:さて、それでは私の『初!リプレイ』収録セッションを行います。使用ルールはソードワールド2.0、作りたての冒険者でお願いします。
一同:よろしくお願いします。
GM:ちゅーことで、まずはキャラクターを作ってください。
一同:はーい!
そして、キャラクター作成が始まった。
ソードワールド2.0のキャラ作りは、サイコロの出目で能力が決まるので、皆がサイコロを振るたびに一喜一憂するのが微笑ましい。
今回は、参加者全員が何度かソードワールド2.0を遊んでいるので、結構サクサクとキャラクターを作っていく。
そして1時間30ほどかけてキャラクターが完成した。
完成したキャラクターは以下の4人である。
ベルフ
種族:人間 性別:男 年齢:18歳
器用度:19 敏捷度:18 筋力:14
生命力:14 知力:11(+1) 精神力:12
技能:フェンサー3 スカウト1
パーティーのまとめ役。本から大きな影響を受け、臨死体験も経験している。
唯一のスカウト持ちとして、苦労の日々をおくる。
ビントール
種族:タビット 性別:男 年齢:19歳
器用度:10 敏捷度:8 筋力:12
生命力:13 知力:25 精神力:19
技能:コンジャラー2 セージ1
パーティー最年長にしてリーダー……なのか?
兄を越えるために旅にでて、強くなるためには金が必要と悟り、金策中らしい。
渋い発言にボケた行動が素敵なウサギさん
フィエル
種族:エルフ 性別:女 年齢:16歳
器用度:19 敏捷度:18 筋力:6
生命力:15 知力:20 精神力:19
技能:フェアリーテイマー2 シューター1
パーティー最年少のエルフ。両親に愛されながらも家出をしたり、奇妙な予言をされた過去を持つ。
普段はおっとりボケだが、たまに賢いところを見せる。
サラ
種族:人間 性別:女 年齢:17歳
器用度:14 敏捷度:12 筋力:17
生命力:16 知力:11 精神力:15
技能:ファイター2 レンジャー1 エンハンサー1
パーティー最高筋力を誇る女戦士。かつて仲間と魔剣の迷宮に潜ったが、仲間とはぐれ迷子になってしまい、気がつけば迷宮の外で目覚めたらしい。
普段は優しいが、たまに恐い行動と発言を行う。
余談ではあるが、GMが一番驚いたのは、普段なら真っ先に『金を貸してくれ。』と言うベルフのプレイヤーが、自前で満足いく装備を整えていたことである。
さすがはフェンサーと言ったところでしょうか。
とにかく、この四人が今回の物語の主人公である。
では、本編をお楽しみください。
GM:今回の舞台はテラスティア大陸北部、ザルツ地方にある都市“リレス”です。ルキスラ帝国と自由都市同盟バーリントをつなぐ街道にある町で、多くの旅人が行きかい非常に活気に溢れています。宿場や商店が並び、裏町は住宅地ではあるが細かい道が入り組んでいるため、ちょっとした迷路のようになっています。また、ちょっとした特産品ハーブやアロマなどが有名です。ところで、皆パーティー組んでる?バラバラ?
ベルフ:じゃあ、サイコロ振って奇数ならパーティー組んでいるって事で。
フィエル:(コロコロコロ……)奇数だからパーティーだな。
ベルフ:じゃあ、どっかで知り合って来たって事で。
GM:OK。
サラ:じゃあ、自己紹介とかしておかないとね。
改めて、それぞれのキャラクター紹介が行われた。
GM:じゃあ、そんな感じでパーティーを組んでリレスにやってきました。いろんな人が行きかい、客引きの声が響き渡っています。
ベルフ:さて、街に着いたが……まずはともあれ仕事だな。
フィエル:何はともあれ仕事ですね。
ビントール:金欠病だからな。
サラ:お金なーい。
ベルフ:今日の宿すら危ういもんね。
GM:一般的な部屋なら、30ガメルで泊まれるよ。
フィエル:うぅ。一日しか泊まれない……。
GM:……街を歩いてると客引きの声が聞こえるよ。「よぉ、そこの姉ちゃん!絞りたてのジュースなんてどうだい!新鮮だよ!!」。
フィエル:え?絞りたてですが?ど、どうしましょう……。
ベルフ:ビンさん。ここは一つ冒険者の店にでも行って仕事を探しましょう。
ビントール:一泊しかできないからな。
GM:「おーい!タビットの兄ちゃん!スティックサラダなんてどうだい?」
ビントール:む!迷うな……。
フィエル:誘惑に弱い二人(笑)
ベルフ:(2人の視線に気づいて)わかった、そんぐらい俺が払うから!先に行くぞ。
ビントール:もしゃもしゃ。
フィエル:ゴクゴク。
ベルフ:あー、市場は恐いな!!
一同:(笑)
ビントール:それで、なんだっけ?冒険者の店か。
ベルフ:だな。近くに店はあるか?
GM:目に付くところにあるのは「優しい風の香り」亭だね。
ベルフ:爽やかだな。
ビントール:とりあえず、そこに入るか。
GM:店に入ると、かすかに草木の香りが漂ってきて心を落ち着かせてくれる。
ベルフ:おお、ハーブが特産品だもんな。
フィエル:ラフレシア?
GM:ちゃうわ(笑)。店の奥では美しいブロンドの髪をしたエルフの女性が働いている。
フィエル:お姉さまキレイですね。
ビントール:ごきげんよう。
GM:「いらっしゃい『優しい風の香り』へようこそ。私がこの店の主人のリリアよ。よろしくね。」
ビントール:仕事が欲しいのだが、何かないかね?
GM:「そうねぇ……みたところそこまで経験をつんでいるようにも見えないけど……。」
ベルフ:できれば軽めの仕事が良いんだが……。
GM:「ちょっと探してみるわね。とりあえず、ハーブティーでもいかがかしら?」
ベルフ:そうだな、特産品を一度は味わっておきたいしな。
GM:「レモンパイもあるんだけれど、一緒にいかがかしら?」
ベルフ:いや、我々はお金が……。
フィエル:はわ〜、おいしそうです!
GM:「セットで5ガメルでどうかしら?」
サラ:じゃあいただきます。
ビントール:まぁ悪くないだろう。
ベルフ:……商魂たくましいな。
フィエル:いただきまーす。
GM:レモンパイとハーブティーはとても美味しいです。
ベルフ:む、さすが特産品だ。
サラ:美味しいです。
ビントール:もぐもぐ。
サラ:私は自分のを食べちゃったので、ベルフの皿に手を伸ばしてます(笑)
ベルフ:何言ってるんだ。俺はビンさんに食べさせてあげてるんだ(笑)
ビントール:うむ。うまい。
フィエル:その横から手を伸ばして一緒にベルフのパイを食べてます。
GM:気がつくとベルフの皿からパイがなくなってました(笑)
ベルフ:ぬお、いつの間に(笑)
サラ:そしらぬ顔をしています。
GM:そうやってお茶を楽しんでいると、店の扉が開きます。
ベルフ:ほぉ、どんな人が入ってくる?
GM:タビットの女性ですね。しばらく店内を見回した後、リリアさんの所に駆けて行くと身振りを交えながら、なにやら話しはじめた。
ベルフ:なにか急な仕事かも知れない。
GM:リリアさんはタビットさんを落ち着けながら、サラサラと紙にペンを走らせていく。そして、紙に文字を書き終えたリリアさんは、それを持って君達の席へと向かってくるね。
ベルフ:早速、依頼だな?
ビントール:よし。
GM:「ちょっとした仕事が入ったんだけど、人助けと思ってやってくれないかしら?」
ベルフ:うむ、もちろん。
ビントール:なんでしょう?
フィエル:皆さん頑張りますね。
サラ:あんたもやるの(笑)