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ソードワールド2.0 リプレイファースト『迷子の迷子の兎ちゃん』

初めてのお仕事!

GM:「依頼内容としては、あのタビットさん。名前はミントさんって言うんだけど、彼女の娘のキャロルちゃんが迷子になっちゃったらしいの。」

ベルフ:なるほど、迷子さがしか……楽な仕事だな(笑)

GM:「そうね。ただ、結構街が広いから1人で探すのは大変なの。」

ベルフ:む、手分けするか。

ビントール:特徴はなにかあるか?

GM:「花柄のワンピースで、薄いピンクのリボンをしているそうよ。はぐれてから一時間ぐらいたっているらしいわ。」

サラ:花柄ワンピースに薄いリボン……。

ベルフ:はぐれたのはどのあたりだ?街が広いから探す場所の目星をつけときたいのだが。

GM:(地図を取り出し)ここが、「優しい風の香り」です。そして、はぐれたのに気づいたのは(街の中心付近を指しながら)このあたり。

ベルフ:ミントさんはどんな風に移動した?

GM:北の入り口から入ってきて、表通り沿いにまっすぐと進んでる感じだね。

ベルフ:って事は、街の人じゃない?

GM:旅の途中だね。バーリントへと向かっている途中らしい。

ビントール:どんな状況ではぐれたんだ?

GM:ミントさんが客引きに引っかかっているうちに、いなくなってしまったらしいです。

ベルフ:あぁ……あの場所は活気があるからな。

GM:「とても人懐っこい子で……なんにでも興味を持ってしまいますの……」とミントさん。

ベルフ:なにか貴重品を持っていたりはしないのか?

GM:持ってないね。

ベルフ:じゃあ、誘拐されたとかじゃなさそうだな……。そこら辺で子供が興味を持ちそうな店ってあるか?

GM:うーん……ジュースやら食べ物関係、後は行商人の露天とかかな?

ビントール:確かに、さっき俺も引っかかったからな。

フィエル:私も(笑)

ビントール:じゃあ、そろそろ探しに行くか。早く行ったほうが良さそうだしな。

ベルフ:日の高いうちに見つけたいしな。

サラ:じゃあ、行きますか。

GM:「キャロルをよろしくお願いします。」

フィエル:みなさん、頑張ってくださいね(笑)

サラ:アンタも行くのよ!

ビントール:早く来い!

 

GM:と言うことで、ミントさんがはぐれたって言う場所までやってきました。

ベルフ:やはり人込みは激しいか?

GM:そうだね。相変わらず、凄い活気で普通の人に混じって変わった服装の人とが歩いている。

フィエル:ピンクのレオタードとか?(笑)

GM:そんな人前に出にくい格好の人はいません!このあたりじゃ見ないような服の人とか、鎧を着込んだ人とかです。

ビントール:あまり背が高くないからわかりにくいな。

ベルフ:キャロルちゃんってどれぐらいの大きさだ?

GM:そうですね、キャロルちゃんはまだまだ子供なのであまり大きくありません。大人が前を見て歩いていたら蹴っ飛ばしてしまうような大きさなので……60センチぐらいでしょうか。

ベルフ:まぁ……耳の高さがあるからわかりやすいかも知れないが……。

フィエル:むしろタビットの目線のほうがわかりやすいかも知れませんね。

サラ:確かに。

ビントール:なるほど。では、護衛してくれ……俺が蹴飛ばされないように(笑)

一同:(笑)

ベルフ:じゃあ、俺がビンさんを抱きかかえながら探そう(笑)

フィエル:どの辺を探しますか?

ベルフ:はぐれたと聞いた場所を中心に聞き込んでみようと思う。

フィエル:では、私はあまりなさそうですが、裏町にでも行きましょうか?

サラ:私も一緒に行きます。

ベルフ:いや、まずはココでまとまって情報を集めようじゃないか。分かれるのはそれからでも良いはずだ。

GM:では、1Dを振ってみてください。

フィエル:(ころころ)5!

GM:最初にあなた方が目をつけたのは香水を売っているお姉さんです。心地よい甘い香りが漂っています。

ベルフ:とりあえず、話を聞いてみるか。

GM:「いらっしゃい。どんな香水をお求めかしら?」

ビントール:いや、香水は気になるんだが……。

ベルフ:乗せられるな!この街の人々は商売上手なんだ!

GM:「ラベンダーとかオススメよ」

ベルフ:いや、お姉さん。我々は仕事を受けておりまして、行方不明になったタビットの子供を捜しているんです。花柄ワンピースにピンクのリボンをつけた子供なんだが……この辺で見ませんでしたか?

GM:だれか2Dを振ってもらえる?

ビントール:(ころころ)6。普通だな。

GM:(とりあえず成功……)「そうね、確か向かいの通りに渡ったわね。」

フィエル:じゃあ、私達が向かいの方へ行きましょうか?

ベルフ:そうだな、俺達はもう少しこっちのほうで情報を集めてみる。

こうして二手に分かれて情報を集めるパーティー。
ベルフとビントールはとても濃ゆいおばちゃんを相手に運命変転を使って確実に情報をゲット、順調にキャロルの後を追っていきます。
一方フィエルとサラは行商人のおじさんに話を聞くも運悪く収穫はなし。
何度か情報収集のを繰り返した結果。ベルフとビントールは買い物途中の女の子から、キャロルらしきタビットが裏町へと向かって行ったとの有力な情報を獲得する。
その頃、フィエルとサラは出目が災いして完全にベルフとビントールの後を追う形になってしまった。
それなりの時間が経過したので、一度「優しい風の香り」で合流。情報を交換を行った。

ベルフ:とりあえず、裏町に向かおうと思う。

GM:裏町はちょっとした迷路のようになっているので、街の外から来た君達ではヘタをしたら迷ってしまう。具体的には【セージ技能+知力ボーナス】による判定に失敗したら道に迷って無駄に時間が経過します。

ベルフ:リリアさん裏町に詳しい人を紹介してもらえませんか?

GM:「そうね、裏町ならトムス爺さんが詳しいわね。」

ベルフ:じいちゃんか……。

サラ:どうしようか?

ベルフ:俺がじいちゃんを背負って行くか……。

GM:「後は、シーン神殿に行けば多少の地図なら描ける人がいるかも知れないわね。」

ベルフ:神殿には行くとしよう。

GM:裏町は基本的に住宅街みたいな感じになっているけど、奥に進めば進むほど入り組んでいる。それと、表通りに置いておくと邪魔になる馬や馬車の類も裏側に停めてあったりします。

ベルフ:……あの子タビットは奥のほうまで行ってそうだしな。

ビントール:馬車って障害になりそうだな。

ベルフ:どうする?神殿に行くか、じいちゃんのところに行くか……。

ビントール:機動性は欲しいところだな。

ベルフ:じいちゃんってどんな性格?

GM:ちょー、のんびりしてる。

ベルフ:よし、やめよう。昔話で一日がつぶれそうだ。

サラ:じゃあ、神殿に行く?

フィエル:だめもとで半分神殿に向かって、半分おじいさんの所に行くってのはどう?

ベルフ:それもそうだな。じゃあ、俺が1人で神殿に行くよ。

ビントール:時間かかると捜索する範囲が広がるから早く探せるほうが良いと思うんだが。

ベルフ:そうすると、先行して探せる人と後からでも地図とか使って探せるほうがいいだろうから、二人ずつにしといたほうが良さそうだな。

ビントール:くぅ……なぜファミリアが使えないんだ。

GM:ソーサラーのレベルを上げて出直してください(笑)

サラ:じゃあ、神殿と爺さんの所と両方へ行きましょう。

少々揉めた結果、フィエルとサラが神殿へ行き、ベルフとビントールが爺さんの家を訪問することになった。

GM:では神殿組みからいきましょう。フィエルとサラはシーン神殿にたどり着きました。

フィエル:こんにちはー。

GM:「シーン神殿へようこそ、礼拝にいらしたのかな?」

フィエル:違いますー。

GM:「はて、では何をしにいらしたのかな?」

サラ:実は……迷子のタビットのキャロルちゃんが、裏町に入ってしまったらしくてそれを探しに行きたいので、詳しい人の話を聴きたいのです。

GM:「なるほど、それならば裏町に詳しいものを呼んできましょう。」

サラ:よろしくお願いします。

GM:しばらく待っていると、若い男の人がやってきます。「裏町について知りたいというのは、あなた達ですか?」

サラ:ええ、そうです。裏町の詳しい地図を描いていただきたいのですが……。

GM:「詳しい地図ですか……本当に細かいものと言うと結構な時間がかかってしまいますが……」

フィエル:どれぐらい?

GM:「……そうですね、3時間程でしょうか?もう少し簡略化したもので、範囲も狭めてもらえれば、15分もあれば描けますが?」

フィエル:じゃあ、簡単なほうでお願いします。

GM:「では、少々お待ちください。」次はトムス爺さん組みいきますよ。

ベルフ・ビントール:はい。

GM:では、リリアさんが書いた地図通りに進み、無事トムス爺さんの家にたどり着きました。

ビントール:ドンドンドン。

GM:「はいはい。どちらさんですかいのう?」

ベルフ:意外と爺さんはウェルカムな雰囲気だな(笑)

GM:「おやおや、タビットさんがうちに来るなんて珍しいのぅ。」

ビントール:どうも。

GM:「まぁまぁ、お上がんなさい。お茶の一つでも飲んでいきなされ。」

ビントール:申し訳ありませんが、少々時間が無いので簡単に話させてください。

GM:「それは残念ですのぅ……せっかくのお客さまなのに……。」

ベルフ:実はタビットの子供が裏町に迷い込んでしまいまして。やはり、子供が1人で歩き回るのは何かと危険かと思うのですが。

GM:「そうですのぅ。裏町の奥の方には物騒なやからもうろついておりますでのぅ。早く見つけてあげたほうが懸命ですじゃ。」

ベルフ:やはりか……。

その後もいまいち緊迫感のなく、気持ちボケた発言をする爺さんを急かしながら何とか情報を聞き出していく。そして、震える手で地図を描こうとしている爺さんに不安を覚えたベルフは一つの決断を下した。

ベルフ:申し訳ない。ご老人、私が背負うので一緒に来てもらえないだろうか?

GM:「そんな滅相もない。老いたとは言えまだまだ自分の足で歩けますじゃ。」そう言いカクカクしながら歩きだす(笑)

ベルフ:爺さん無理しないでいいから(笑)。さぁ、俺の背中に乗ってください。

かくして、地図より確かな裏道マスタートムス爺さんを獲得したベルフとビントールであった。
そして、それぞれが目標を果たし、合流しようとしたところ。

GM:それじゃあ、フィエルとサラは【危険感知】をしてください。

フィエル:危険感知?持ってないですよ。

サラ:(ころころ)平目で8。

フィエル:(ころころ)同じく6。

GM:ではフィエルは【冒険者技能+敏捷判定】をおこなってください。

フィエル:何々?(ころころ)えーと……12。

GM:それなら、裏町から出てきた馬車にぶつかりそうになるけど、何とか直前で避けることができました。

フィエル:尻餅ついて震えてます。はわわわわ。

GM:「おう嬢ちゃんすまねぇな。」と御者の男が謝ってくる。

フィエル:ガクガク。

GM:「すまねえな。お詫びと言っちゃなんだが、コイツでジュースでも飲んでくれや。」そう言って3ガメル放り投げてくれる。

フィエル:おお、思わぬ収穫です(笑)

サラ:そうですね(笑)

GM:そして馬車は去っていきます。

ベルフ:じゃあ、情報交換して裏道へ繰り出そう。

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