TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)のレビューやリプレイ
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ビントール:ところで、今は何時だ?
GM:そうですね。捜索を開始したのが2時ぐらいなので、それから1時間半ほどたちましたので、3時半ぐらいでしょうか。
サラ:まだ日は暮れてないけど、早めに見つけたいところですね。
ビントール:普段なら紅茶の一杯でも楽しんでいる時間だが……。
GM:なんて優雅なタビットだ(笑) とにかく、裏町へ入りました。
ビントール:裏町って馬車とか停まってるんだっけ?勝手に乗り込んだりしてないと良いんだが。
ベルフ:確かに……あの子供ならやりかねない。
サラ:キャロルちゃーん!って呼びながら歩きます。
GM:了解。トムス爺さんを連れてきているので、道に迷うことなく進むことはできます。
ベルフ:近くに誰かいないか?
GM:そうですね。1Dを振ってください。
ベルフ:(ころころ)……1。
ビントール:(信じられなそうに)えー……。
GM:すると、道端に倒れている人がいるね。
フィエル:どんな人ですか?
GM:そうですね……赤ら顔で服は乱れている感じのおじさんです。
フィエル:酔っ払いじゃ!
ベルフ:無視して行こう。
フィエル:(酔っ払いに)どうしましたの?
ベルフ:バカ!!
GM:「うぃ〜。酔っ払っちまった〜。」
フィエル:酔っ払いですって。
ベルフ:誰かスリープとか使えんのか。微妙に相手にしたくない(笑)
GM:「お〜〜、姉ちゃんも飲むか〜?」
フィエル:お呼ばれしちゃいました(笑)
サラ:どうすんのよ(笑)
フィエル:えっと……いまそれどころじゃなくて、このあたりで可愛いタビットの女の子を見かけませんでしたか?
GM:「可愛い女の子〜?姉ちゃんのがず〜〜っと可愛いよ〜〜。ひっく。」(笑)
ベルフ:だ〜!コレだから酔っ払いは……。
フィエル:あの……私じゃなくてですね。花柄ワンピースにピンクのリボンをつけた子供のタビットなんですけど……。
GM:「うさぎさんかいのぅ……。」ちゅー事で、だれか2Dを振ってくだされ。
ビントール:(ころころ)……6。
GM:「あ〜……覚えとらんのぅ〜。」
ベルフ:まぁ、酔っ払いなんてそんなもんか。
フィエル:もしかしたらって思ったんですけどね(笑)
ビントール:仕方ない、さらに奥へ進むか。
サラ:そうですね。
GM:では、さらに奥へと進んで行きます。さらに1Dを振ってください。
ビントール:(ころころ)5。
GM:すると、家の前でお花にお水を上げているお姉さんがいます。
サラ:お姉さん。実はタビットの女の子が迷子になってしまって……。このあたりで見ませんでした?
GM:それじゃあ2Dを振って。
サラ:(ころころ)……運命変転を使って10。
GM:「そうね、確かに小さなタビットさんを見たわよ。」
サラ:こんな子でしたか?(そういってビントールを指す。)
ビントール:それは俺をバカにしているのか?
ベルフ:ビンさんになんつー事を、サラ謝れ(笑)
GM:「そうね(笑)、もっと小さくて可愛らしい格好をしたタビットさんなら見たわよ。」
フィエル:どちらに行きましたか?
GM:「『迷路、迷路』ってハシャギながらこの道を奥のほうに進んで行ったわね。」
ベルフ:さすがだ。さらに奥のほうか……。
フィエル:ありがとうございます。
サラ:もし見つけたら、「優しい風の香り」へと連れてきてください。
GM:「わかったわ。迷わないように気をつけてね。」
ベルフ:よし、先に進もう。
GM:ちなみに、このあたりに来ると道の舗装もなくなり、地面がむき出しになっていたりしますね。(気づくかな?)
ビントール:とりあえず奥に進むとして……、目標物が何も無いのがキツイよな。
ベルフ:しかし、他にできることもないからな。
GM:(気づかないかな?)
フィエル:……地面がむき出しになっているなら、足跡追跡とかできないかな?
GM:(お、気づいた。)
ベルフ:それだ!ナイスだフィエル!!
ビントール:初めてフィエルが優秀にみえた(笑)
フィエル:初めてだって?ちょっと後で裏庭に来なさい(笑)
ベルフ:では、足跡を調べるぞ。(ころころ)11。
GM:それなら、色んな足跡に混じって、ひときわ小さな足跡が奥に進んでいくのが見つかるね。
ベルフ:よし、この足跡を追っていくぞ!
その後一行は頭の悪そうな3人組のチンピラ青年たちに遭遇した。フィエルとサラがナンパされるも、ベルフが小金を渡すことで面倒回避&情報ゲット。
キャロルらしきタビットが、この街のものでない3人組の男と話している姿を目撃したとのこと。さらに、途中で出会った覇気のない若者の証言で、キャロルが3人組みの男と歩いていたとの情報も獲得。
一同に嫌な考えが浮かび始めます。さらにその後、乞食のような男へも金をちらつかせて情報を獲得。ついにキャロルが連れて行かれたと思しき建物へとたどり着きます。
GM:教えられた場所にあるのは、ボロボロの建物です。正面にドアが見えます。
ベルフ:よし、おじいさんにはココで待っていてもらおう。
ビントール:このあたりに酒場とかは無いのか?できれば爺さんにはそこで待っていてもらったほうがいい気がするんだけど。
GM:なるほど、じゃあ少し離れたところにある酒場でトムス爺さんは待機していましょう。
サラ:もし、2時間たっても戻ってこなかったら冒険者の店に知らせてください。
ベルフ:なるほど、それは確かに重要そうだ。
フィエル:じゃあ、行きますか。
サラ:その前に建物の周りを調べましょう。
ベルフ:……わかった。俺が行こう。
フィエル:ウインドボイスで音は聞けない?
GM:屋外の声であれば可能だけど、室内の音は無理です。
フィエル:残念。
サラ:裏口とかあるかな?家の周辺をみて回りたいんだけど。
GM:ある程度近寄ればみれるけど、サラは金属鎧だっけ?
サラ:うん。……私はこっそりできないね(笑)
ベルフ:やはり、俺が行くしかないか。みんなここで待っててくれ。
GM:こっそりと忍び寄るなら【スカウト技能+敏捷ボーナス】で判定してね。
ベルフ:(ころころ)11。
GM:OK。家の周囲を見回した結果。扉は一つで窓は2つある。
ベルフ:ならば次は扉に近づいて、聞き耳(ころころ)10。
GM:特に音は聞こえない。
ベルフ:聞こえない?人がいる気配とかは?
GM:うん、物音一つ聞こえないね。
サラ:……留守?
ベルフ:扉に鍵は?かかっていないなら、こっそりあける。
GM:問題なく開きます。そして隙間から見える範囲には何もありません。
ベルフ:なに!?バターンと開ける!
GM:ガラーンとしているね。中に人はいないが、最近まで人がいた形跡は残されている。
ベルフ:しまった!一足遅かったか!!とりあえず、みんなを呼ぶ。
フィエル:そのころ地面に絵を描いて遊んでいます。(笑)
サラ:なんか呼んでますよ(笑)
ベルフ:早く来い!(笑)
ビントール:なんかあったか?
ベルフ:なんかあったよ!てか逆に言えば何もなかった!
ビントール:……それはまずいな。
ベルフ:とりあえず、部屋の中の痕跡を調べる(ころころ)8。
サラ:じゃあ、私は外に足跡がないか調べてます。
GM:えー……部屋の中にはピンクのリボンが落ちています。それと、焼けてしまって読めませんが、紙の燃えカスが落ちています。
ベルフ:街の外へ出て行ったか?
フィエル:フェアリーウィッシュで大地の妖精を呼んで、この家から出た人がどっちに行ったとか聞けないかな?
GM:う〜ん……本来はそんな使い方はできないんだろうけど……面白いので許可します。
フィエル:判定は?
GM:そうですね。【フェアリーテイマー技能+知力ボーナス】でお願いします。
フィエル:(ころころ)15。
GM:「ゴトンゴトン、パカラパカラ……(少し悩んで)ドーン」
一同:(笑)
フィエル:ドーンって何(笑)
GM:いや……えーと、重いものと4足がこっちの方へ行ったよって(笑)
サラ:足跡は?
GM:街の表通りの方に馬車が向かった後が見えるね。
ビントール:しかし、馬車ってだけじゃ判別つけらんないしな。
ベルフ:とりあえず、じいちゃんを回収して後を追おう。
GM:馬車の後を辿り、進んでいくと表通りにでます。フィエルとサラは【冒険者技能+知力ボーナス】で振ってください。
フィエル:(ころころ)イエーイ!1ゾロ!
GM:じゃあ50点をプレゼント(笑)
サラ:(ころころ)14
GM:サラはここがさっき馬車と激突しそうになった場所だと気づいた。
サラ:もしかして。
フィエル:あの馬車が……馬車ってどっち行った?思い出せない?
GM:そうですね。馬車に乗っていた男の1人が3人組の男の1人と一致します。さらに、馬車は北の方へ向かって行きました。
フィエル:それってどれぐらい前でしたか?
GM:えー……2時間ぐらい前ですね。
ベルフ:しまった……だいぶ時間がたってしまった。
フィエル:風の妖精になんか聞けないかな?いや、霧散してそうだし無理か。
GM:それに、さすがに表通りは馬車がたくさん通るので、妖精に聞くのは難しいね。
ベルフ:馬を借りれないかな?
GM:正式な手続きを踏むなら、ライダーズギルドで250ガメルで借りれます。
ビントール:冒険者の店とかで借りることはできないか?
GM:それは、店に行ってみなければわかりません。
ビントール:たぶん仕事のためなら借りれると思うから……。
ベルフ:馬を借りる人と、門に向かう人でわかれるか。
サラ:門って出国管理とかしっかりしてるの?
ベルフ:ほとんどザルなんじゃないか?
GM:そうですね。馬車の場合は軽く中を覗く程度でしょうか。
ベルフ:あの子タビットは自分からついていきそうだし、そこじゃひっかからなそうだよな。
ビントール:タビットで馬って連れてこれるのか?(笑)
GM:たぶん可能じゃないかな?(笑)
フィエル:大変そうなので、私が行きましょう(笑)
GM:では「優しい風の香り」です。事情を聞いたリリアさんはなにやら書類にペンを走らせます。
ベルフ:早くしてくれ……。
GM:書類を書き終えるとそれをベルフに渡します。「これをライダーズギルドに持って行きなさい。すぐに馬が借りれるわよ。」
フィエル:
ベルフ:助かった。よし、急いで向かうぞ!
フィエル:ライダーズギルドはどこにありますか?
GM:北の門へ向かう途中にありますね。そこで書類を見せると、無事に2匹の馬を借りることができます。
ベルフ:よし!じゃあ馬を借りて早く向かうぞ。
フィエル:乗馬なんて初めてです。
GM:では北門チーム。
ビントール:しかし、どうしようかな。街から出ていることは確かだろうし。
サラ:一応訊いてみましょう。なにかあったかも知れませんし。
GM:「3人組の男の乗る馬車が通ったかって?ああ、確かに通ったよ。」
ビントール:タビットの子供が一緒に乗っていませんでしたか?
GM:「いや、馬車の中も軽く覗いたが、旅に必要な最低限の荷物が乗ってるだけだったぜ。」
サラ:街道から外れたりって事はないですか?
GM:「いや、少なくとも見える限りでそれることはなかったぞ。」とまぁ、その辺りで馬を連れたベルフとフィエルがやってきます。
ベルフ:よし、では軽く情報交換をしたところで、馬に乗って街を出るぞ。