黒鴉亭|TRPG,アナログゲームを愛するサイト

●あらすじ

いつもと変わらぬ日々、そんな日常が続くハズであった。しかし、ソレは突如現れた。
街の各所で目撃される異形の怪物。そして街中で起こる襲撃事件……。
その身が危険にさらされた時、眠れし力が解放される！
徐々に取り戻すかつての記憶。そして気付く虚構の日常。
それぞれの思いのもと5人の悪魔憑きが、失われた記憶と互いの目的を探り合う。

●感想

クローズされた情報。徐々に取り戻していく記憶。なんともミステリ風味のきいたパラサイトブラッドのリプレイ。
個々のキャラクターの設定について、別室でのGM面談。メモで渡される記憶の断片。情報をオープンにするかクローズにするかはプレイヤーの判断任せ。
それぞれのPCが敵対する恐れもあるため、中々オープンにしにくい情報や、取り戻した記憶に準じての細やかなロールプレイの演出など腹の探り合いが面白い。
ゲーム中に登場する『記憶の魔結晶』でランダムに取り戻される記憶のギミックは中々興味深い。
全体を通して夏帆のダイス目の悪さは可哀そうなほど悪い……が、ここまで悪いとある意味美味しいのが羨ましい。

●第一話　落日の花

いつもと変わらぬ日々。そんな日常が続くハズでだった。しかし、ソレは突如現れた。
高校生である伊佐峰悠人と聖沢夏帆の友人、のぞみの失踪。秋月みことのクラスメートの転落事故。そして街中に現れる怪物達。
日御碕灯子と探偵助手のジンは怪物に襲撃されているみことと遭遇する。
怪物と対峙し、己の身に危険が迫った時、彼らの中に眠りし悪魔が姿をあらわす……。

●第二話　揺れるこころ

信じてきた日常は崩れ去った。そこにあったのは虚構の日々。
徐々に取り戻される本当の記憶。この街にいる本当の目的。自らの記憶を封じたのは何者なのか？
疑心渦巻く虚構の街を襲う悪夢。それは悲しく歪んだ過去への復讐。
そして、ついに黒幕がその姿を見せる……。

●第三話　星が降る時

ついに存在が明らかになった生命の樹。そして取り戻される各々の記憶。
虚構を築く哀れな少女の願い。虚構を己が欲望のままに操る邪なる男。
それぞれの思いを胸に、5人の悪魔憑きは最後の戦いへと突き進む。
街に生れし虚構と生命の樹を巡る因果の鎖がいま解き放たれる！！

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