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現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-

現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神- (Role&Roll Books) (Role & RollBooks)

現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-
Role&Rol l Books
著:河嶋 陶一朗
著:冒険企画局
発売日:2009年5月29日
価格:1260円(税込み)

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●現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神- とは?

一見何の変哲もない平凡な日常。しかしそんな日常の影に生きる者達がいた。夜の闇の中に生きる戦士たち―忍者である。
彼らは超人的な身体能力と、超常の力を持ってあらゆる時代に置いて、影ながら世界に大きな影響を与えていた。
それは現代においても変わらない。もはや歴史からその姿をけしたと思われていた彼らは、未だに人知れぬ闇の中、血で血を洗う争いを続けているのでる。
今日もどこかで、闇の者による戦いが繰り広げられている。

●闇に生きる|プレイ感想

テーマが忍者と絞られているだけに、世界観がわかりやすくて遊びやすい!
ルールも非常にライトなため、そこまで悩むことなくプレイすることができる。キャラクター作成も必要な情報が少なめなため、結構サクサクと作成可能。さらに目玉の奥義システムもいい味を出していて、世界に深みを与えてくれる。
シナリオに関しては、あらかじめ制限時間が決まっているため、キャラクターが自発的な行動を行い、他者の持つ『秘密』を明らかにしないと消化不慮なシナリオになってしまうかもしれない。プレイヤーに依存する部分が大きいため、初心者プレイヤーには少し難しい気がする。
そのぶん、GMは時間によってイベントを起こしていくだけでシナリオが進行するので、プレイヤーがあっと驚くような『秘密』さえ考えられれば、負担は少なくプレイヤーの行動などと管理するのが主な仕事になるであろう。
プレイヤー間での対戦が後腐れなく出来るのも面白いポイントの一つである。

遊び安さ評価(5段階)

ルール ★★★★★ 判定方法、目標値の求め方がわかりやすい。
世界観 ★★★★★ 忍者!との共通認識がもてるので遊びやすい。
育成 ★★☆☆☆ なかなか成長は出来ない。
派手さ ★★★★☆ 基本的に戦闘は忍術合戦になるので好き勝手演出できる。
価格 ★★★★★ とてもお買い得!!
総合評価 ★★★★☆ わかりやすくて面白い!

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●学園に潜む忍者たち|リプレイパート

学園を舞台に様々な思いが交錯するリプレイ。
忍者であることを隠して生活する高校生と学園を守る生徒会長。そして『畸忍曼荼羅』を追う2人の忍び。
4人が持つ使命が、学園での事件を通じて一つに交わる。
密かに進む怪しい計画。彼らはそれぞれの思いを胸に時に対立し、時に手を取り合う。
その命さえも時には捨て去る非常な世界の住人達。最後に笑うのは果たして誰だ。

ルールを把握するにはちょうどいいリプレイでした。
やはり、プレイヤー達が上手く立ち回って場をもりあげていっている。ベテランプレイヤーによる『負けるロールプレイ』と『負けないロールプレイ』は是非とも身につけたくなる。
速水螺旋人さんのネーミングがあまりにも不可思議すぎて思わず笑ってしまう。
徐々に秘密が明らかにされていくのは、リプレイとして読んでいてもドキドキしてしまう。

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●忍者が潜む世界|世界設定

我らが生きる普通の世の裏には『忍びの世』と呼ばれる影の世界が存在する。
それは謀略と暴力、そして妖術によって成り立ち、数千年にわたり日々争いを続けている。
征服者と犠牲者。巨大な利権を巡る争い。世界を揺るがす超兵器の奪い合い。そして大儀なき死闘。
それはの戦いは時には多くの血を流す。しかし、それは巧妙に隠され、決して一般人の目には届かない
故にその戦いは知られることが無い……もちろん彼ら忍者の存在も……。

●全ての忍者の祖|シノビガミ

全ての忍者の祖とも言われている忍者たちにとって伝説的な存在。
その正体は日本最古の歴史書と呼ばれる『古事記』にでてくる建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)と同一の存在と言われている。
シノビガミの持つ秘術『天上天下』は全ての願いを叶えるといわれており、多くの忍者がシノビガミが残した神器を探している。

●夜を歩くもの『忍者』|プレイヤー

忍びの世に生きる戦士たち。「忍術使い」「素破」「乱破」「軒猿」など様々な呼び名を持つものたち。それが忍者だ。
古くは弥生時代から政治や宗教等の組織に従い、諜報活動や暗殺を行うものたち。彼らは類まれな身体能力と、神仙術をベースにありとあらゆる武術、科学、魔術を掛け合わせ独自の忍法を作り上げていった。
戦国時代には特にその能力を発揮し、それぞれの主君の天下取りに従事した。
しかし今は、より深い闇に潜み大きく6つの流派に分かれ、人知れず戦いを繰り広げている。

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●忍者たちの流派|6大勢力

忍者たちの流派は拡散を収縮を繰り返し、現在は6つの勢力に分かれている。

◆斜歯忍軍◆
雑賀の流れを汲み、科学によってあらゆる忍法を手にしようとしている。現代では八咫グループと呼ばれる30社の企業を母体として活動している。

◆鞍馬神流◆
異形のものを狩り、忍びの世の技術を表の世に流出しないようにしている。時の権力と結びつき、忍びの世の出来事が表にばれないように隠蔽する役割を担う。

◆比良坂機関◆
日本政府の対忍対魔の諜報機関。日本の国益を最大に考えて行動している。また、占術や国家鎮守の祭儀などによって影から国家を動かしているとの噂もある。

◆私立御斎学園◆
若き異能者たちを正しく教育、育成しようとしている機関。正しい力の使い方を教え、我知れず力に目覚め外道に落ちるものたちの保護もしている。

◆隠忍の血統◆
国家転覆を企む異形の一族。古代日本において、鬼や土蜘蛛と呼ばれ様々な権力によって虐げられてきた者達である。そのため、秘術を使い自分達が済みやすい世界を作ろうとしている。

◆ハグレモノ◆
忍者としての才能を持ちながらも大きな組織に属さないものたち。フリーで仕事をするものが多く、他の流派からは一つ低く見られているが、その多種多様な能力は侮れない。

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