黒鴉亭|TRPG,アナログゲームを愛するサイト

●あらすじ

ノルダーン地方にある小さな地方都市アクセリナの冒険者の店に集った駆け出し冒険者たち。
ちょっぴりおバカな少女・ソフィに、二十歳を前に裏社会から足を洗った少女イェシカ。
お婆ちゃんタビットのエマーラに、その幼馴染にしてドワーフのギルロック。
そして自称「光の戦士」を名乗るイケメンエルフのストラール。
彼らが訪れた不思議な遺跡と魔法装置。ふとしたきっかけで彼らは装置を起動してしまった。
流星の如く夜空に飛び散る無数の魔剣！各地で起こる不思議な事件！！世界に飛び散った魔剣をめぐる冒険が今始まる。

●感想

ソードワールド2.0になって初の藤澤さなえＧＭによるリプレイ。
個性豊かな（変な？？）キャラクターたちと、そんな彼らの上をいくＧＭのマスタリングが秀逸。
魔剣が飛び散るきっかけや、それに対してのキャラクターの自責の念など、ネタの部分と人間性なども面白い。
登場する魔剣も一癖も二癖もあるユニークなもので、今後どんな魔剣が登場するのか。また、それらが意味するものが何なのか非常に気になります。
そして……エマーラの魔法の成功率の低さはいっそ哀れに思えてきます。
とにもかくにも、今後の展開が非常に気になるリプレイです！

●第一話　四つの星がまたたいて

ノルダーン地方にある小さな地方都市アクセリナの冒険者の店で、ソフィ達が引き受けた仕事は、付近の村外れに出没する蛮族退治の依頼だった。
村はずれに出没するという蛮族を探し、森の中を調査するソフィが見つけたのは不思議な遺跡。
そこにあったのは真っ白な石と、魔法文明時代に残された文字だった……。
白い石とは一体？そしてそこに残された文字が意味するものは？
ソフィ達は、無事に蛮族を退治し、これらの謎を解くことが出来るのだろうか？

●第二話　不思議な夢に誘われて

迂闊な行動によって、流星の如く世界中へと飛び散った無数の魔剣たち。
数日の後、彼らにもたらされた依頼はとても不思議なものであった。
結婚を間近に控えたとあるカップルが、そろって夢遊病者のように夜中に起きて歩き出し、同じような夢を見るのだという。
そして、夢を見始めた日と魔剣が降り注いだ日と一致したのだった……。

●第三話　邪念が山を食べていて

あの夜に飛び散った魔剣の一つ、ナカヒトを手に入れたソフィたちは、束の間の安息を味わっていた。
そんな中グレンダール神殿からギルロックにもたらされたお使い。
それは情緒不安定になった老婆の様子を見てきて欲しいというものだった。
訪問した先で老婆に話を聞くと、山菜を取りに山へ入った時に恐ろしい声を聞いたというのである。
いったい山で何が起こっているのだろうか……そこでは想像を凌駕する存在が一行を待ち受けていた。