黒鴉亭|TRPG,アナログゲームを愛するサイト

●あらすじ

私立御伽学園。表向きは、上流階級の子女が通う小中高一貫の進学高校。しかしその実態は、闇に生きる者達『忍者』の養成学校である。
そんな御伽学園で一般生徒知られること無く開催される忍者達の武闘祭『六道祭』。優勝者は御伽学園の生徒会長……学園最強の忍者に選ばれるのだ。
現生徒会副会長・藤林修羅ノ介（ふじばやししゅらのすけ）。学園屈指の刀術使い手・緑川白子（みどりかわしらこ）。突如転校してきた狐娘・化野天華（あだしのてんか）。そして優勝者を見極めし養護教諭・飯綱幻蔵（いづなげんぞう）。
優勝者の証『六道ノ書』を巡り、人知れず忍者の死闘が始まる。

●感想

シノビガミの初の単行本リプレイ！
なんと、あの田中天がプレイヤーとして参戦。ゲーム本編に入る前から飛ばしてくれてます。
今回は文庫本！ってことなのか、要所要所の用語解説はあるものの、ネタ解説というか妄言のような本文解説がなくなってしまったことに少々ショックを覚えました。
リプレイとしては、しっかりとストーリー性の強いシナリオで、キャラクターやそれぞれの関係も連続しており楽しめます。
シノビガミの醍醐味とも言える秘密の探りあい、心理をついたトリックなどシノビガミらしさも全開です。
幻蔵の情弱（情報弱者をこういうらしい）っぷりは、かなり可愛そうでした。
付録の『御伽学園入学案内』は、御伽学園ならではのイベント表などが掲載されており、特殊な学園ならではの環境で遊ぶことができるようになっている。
また、初回限定特典の追加忍法は、ネーミング・内容ともにかなり笑えます。

●第一話　事無草、咲く

忍者養成学校である御伽学園で開催される六道祭。
それは定められた期間のうちに六道ノ書を奪い合い、最強の忍者を決める御伽学園の伝統行事。
学園に転校してきた化野天華は友達を沢山作るために六道祭への参加を決意する。
しかし、それはクラスメイトである緑川白子・藤林修羅ノ介との戦いを意味していた。
そして学園の養護教諭にして幻術の使い手である飯綱幻蔵は、『六道ノ書』を手に六道祭の開幕を宣言する。

●第二話　蠢くものたち

六道祭は終わり、新たな生徒会が結成された。
六道祭の怪我により入院していた化野天華は退院早々ひどい苛めに合う。
あんなにも親しかった友人達は急によそよそしくなり、数々の嫌がらせが天華を襲う。
それは学校で起きている生徒の襲撃事件のせいであった。
生徒会としても、そして天華へのいじめを解消するためにも事件を見過ごすわけにはいかない。
天華たち新生生徒会は学園の捜査に乗り出すのであった。

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